DAppsの読み方?分散型アプリケーションの意味
DAppsやDAppという言葉が少しづつ普及していますが、最初は読み方が分かりませんでしたので、読み方から特徴まで簡単に解説します。DAppsとはDAppの複数形で、Decentralized Applicationsの略です。Decentralized Applicationsを訳すと分散型アプリケーションとなりますので、分散型アプリケーションのことをDApp(ダップ)やDApps(ダップス)と呼ばれています。
目次です→
DAppsの読み方
DAppsの読み方も最初は分かりませんでしたので、読み方から特徴まで簡単に解説します。DAppsとはDAppの複数形で、Decentralized Applicationsの略です。Decentralized Applicationsを訳すと分散型アプリケーションとなりますので、分散型アプリケーションのことをDApp(ダップ)やDApps(ダップス)と呼ばれています。
分散型アプリケーションのDApps(ダップス)とは、「ブロックチェーン上で動作する非中央集権的なアプリケーションのこと」を指します。
DAppsの読み方は「ダップス」で、日本語にすると「分散型(非中央集権)アプリケーション」のことです。
将来的には中心管理者が存在しないため、アプリケーションに発展するとして大きな期待を集めています。
DAppsの定義・解説
DAppsの定義を「DAppsに投資するDavid JohnstonのVCファンドによる定義」から参照しています。
引用:DAppsに投資するDavid JohnstonのVCファンドによる定義
4つの基準を満たしたアプリ
次の4つの基準を満たしているアプリケーションをDApps(分散型アプリケーション)と定義することが出来ます。
①アプリケーションがオープンソースである事
完全にオープンソースであり、自律分散型のアプリケーションであること。改善提案やマーケットのフィードバックからアプリケーションのプロトコルを改善していくこと。ただし全ての変更は、ユーザーの合意のもとで行うこと。
アプリケーションの改善は、マーケットやユーザーの要望に従い成され、改善作業は必ずユーザーのコンセンサスに基づくこと(中央の主体が決めるのではないという意味になります。)
自律分散型とは、中央によるコントロールがないことを指します。分散型の対義語として中央集権型(管理者が存在する事)という言葉でよく表されます。
②アプリケーションデータ、操作記録を保存すること
アプリケーションのデータと操作記録は、中央集権の問題点を避けるために、公開された分散型ブロックチェーンに暗号化して保存すること。分散化及び暗号化されたブロックチェーン上で自動的に実行されるものです。
③トークンを使用していること
アプリケーションを使用する際に必要となる暗号トークンを持っていること。貢献した参加者にはそのトークンによって報酬が支払われること。
独自のトークンが備わっており、アプリ内での利用料や貢献への報酬は、トークンの受け渡しをもって達成され、トークンはオープンに流通可能であること。
④暗号アリゴリズムに従ってトークンを発行すること
参加者が貢献した価値に対して動く標準化された暗号アリゴリズムによってトークンを発行すること。
ビットコインはDApps(分散型アプリ)?
ビットコインやイーサリアムも上記の定義を満たしており、仮想通貨を取引するアプリケーションとしてDappsに含まれています。また、中央により管理されているリップル(Ripple)は、DAppsではありません。
仮想通貨の最大の魅了や信用を非中央集権型だと主張する方も多く、そういう意味では「リップル(Ripple)は暗号通貨ではない」と主張する著名人も多く、たまに話題となることもあります。
ブロックチェーンについて
ブロックチェーン技術は、これまで中央集権的に構築されてきていたトランザクション管理を複数のノードと呼ばれるコンピューター間でデータを相互に監視することにより「落ちない」「消えない」「改ざんされない」をより確実に低コストに実現できる次世代テクノロジーです。
事実、BitCoin では2009年より7年間、無停止で取引を改ざんされることなく記録し続けています。
引用-Z.com Cloud公式
DApps(分散型アプリ)の将来性
アプリの潮流はブロックチェーン上で動作するDAppsが主流の時代へ
世の中の中央集権型のサービスは、どんどん非中央集権型のサービスに代わっていくと予想されており、特に以下のような分野で主に活用が期待されています。
- 取引所(DEX系)
- ゲーム
- 予測市場
- ID認証
- データストレージ管理
- 著作権
分散化で出来る全てが分散化される?
DAppsの定義の解説から引用した「DAppsに投資するDavid JohnstonのVCファンドによる定義」の記事内でも下記のように述べられています。
“Everything that can be decentralized, will be decentralized”. David A. Johnston
分散化で出来る全てが分散化されるだろう 。デイヴィッド A. ジョンストン
引用-DAppsに投資するDavid JohnstonのVCファンドによる定義
日本でも分散型アプリケーションが主流に?
日本でも2018年1月22日に、GMOインターネット株式会社がブロックチェーン上に分散型アプリケーションを構築できるPaaS「Z.com Cloud ブロックチェーン」の提供開始を発表しています。
ブロックチェーンを活用したビジネスの実現を支援する「Z.com Cloud ブロックチェーン」正式版を提供開始
GMOインターネット株式会社(以下、GMOインターネット)は、ブロックチェーン(※1)を活用した新しいビジネスの実現を迅速な立ち上げから支援するプラットフォーム「Z.com Cloud ブロックチェーン」(URL:https://cloud.z.com/jp/products/blockchain/)の正式版を、本日2018年1月22日(月)より提供開始いたしました。
「Z.com Cloud ブロックチェーン」は、イーサリアム(※2)を利用して、ブロックチェーン上に分散型のアプリケーション(Decentralized Apps:以下、DApps)を構築できる、PaaS型のブロックチェーンプラットフォームです。2016年12月からβ版を無料で提供しており、オープンソースの開発や実証実験を経て、そこで得た知見をもとにブラッシュアップし、この度、ブロックチェーンを活用したビジネス展開に対応できるプラットフォームとして、正式版の提供に至りました。(※1)ブロックチェーンとは、データを複数のコンピューター(ノード)に分散して記録・保持する技術で、「改ざん」「データ消失」「停止」が非常に発生しにくいという特徴を持つ。
(※2)イーサリアム(Ethereum)とは、仮想通貨「イーサ(ETH)」での取引を行えるブロックチェーンプラットフォーム。
ビットコインと異なり、スマートコントラクト(契約)の実現やDAppsの構築ができるといった特徴を持つ。引用-GMOインターネット株式会社公式
Z.com Cloud ブロックチェーン
サービスサイトのページ:https://cloud.z.com/jp/
分散型アプリケーションのサービス利用シーンの一例も記載されています。
Z.com Cloudブロックチェーンの可能性、サービス利用シーンの一例
- 地域通貨や電子クーポンなどの仮想通貨の構築、その取引に基づく再配分のコントラクト実行
- 閲覧権限のコントロールが必要な機密書類の管理
- IoTデバイスなど様々な機器へのプログラム配布
- 本ペーパーレスによるチケット販売サービスの効率化、偽造や転売の防止
引用-Z.com Cloud公式
DApps(分散型アプリ)の課題
- スマートコントラクトの実行速度
- 手数料が高い
- オラクルの存在
- 安全性
- プライバシー
- ユーザビリティー
また管理者がいない為、全てが自己責任となる点も障壁と考えられており、全体的には中央管理されているものの、サービスの核となる部分だけは分散化されたサービスなどから普及していくのではと予想されています。
DAppsの読み方、定義、特徴、将来性についての解説でした。
今後も分散型アプリケーションの普及やサービスに注目が集まります!
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お疲れやまでした^^
知的体育会系アート脳の変化人(@satoimocoin)です!