DApps(分散型アプリケーション)とは?仮想通貨の今後と将来性
分散型アプリケーション(DApps)が普及すると言われ、今後と将来性を解説しています。分散型アプリケーション(DApps)とは、ブロックチェーンのスマートコントラクト技術を活かし管理者や管理企業が存在しない非中央集権の分散型アプリのことです。DAppの複数形でDApps(ダップス)と表現されています。非中央集権型アプリの特徴や将来性を解説します。
目次です→
DApps(分散型アプリケーション)
DAppsとは、Decentralized Applicationsの略で、非中央集権・分散型のアプリケーションのことです。
DAppの複数形でDApps(ダップス)と表現されています。
従来のアプリケーションをブロックチェーンベースで構築していく分散型アプリケーション(DApps)の開発が急ピッチで進められています。Dappはスマートコントラクトを活用することで機能しており、将来的には中心となる管理者の存在しないアプリケーションに発展するとして大きな期待を集めています。
スマートコントラクトとは
スマートコントラクトは分野によって定義が異なりますが、ブロックチェーン分野に関しては「決められたある条件を満たすと自動的に契約(コントラクト)を実行する」ということが記述されたコードのことを指すことが多いです。
DApps(分散型アプリケーション)とは
アプリは進化しつづけており、現在では「サービスとしてのアプリの時代」の段階にあるそうですが、アプリの進化には、次の段階「次の時代」がくると言われています。
それが2018年に注目されている「DApps(分散型アプリケーション)」で、「非中央集権型アプリ」とも呼ばれています。
DApps(分散型アプリケーション)は、イーサリアム(Ethereum)プラットフォームの登場とともに注目を集めており、イーサリアム(Ethereum)の主な目的もDApp作成のために相互にやり取りできるスマートコントラクトの展開とされています。
現状ではまだ一般的に広く使われるようなDAppsは登場していませんが、開発は確実に進められており近い将来には実際に日常生活で利用するようなDAppsも現れてくると言われています。
また、Augur(オーガー)もDApps(分散型アプリケーション)の例とされております。Augur(オーガー)のコンセプトは「分散型予測市場」で、簡単にですが、将来のことについて賭けて、現実になったら儲かるという一種のギャンブル市場です。
非中央集権型アプリ・分散型アプリ「DApps」
DAppは完全に分散されていること以外は通常のアプリと同じで、イーサリアム・ネットワークを構成するノードによってホストされ、中央サーバまたは第三者に依存せず動きます。DAppは、障害が発生するような中央機関がなく、ハッキングや政府機関等から検閲を受けることもなく、完全に自律的に運営できることが期待されています。
従来の集中型アプリケーションはひとつのサーバーや主体に管理されることで効率化を図っています。集中的に管理することで安価かつ高速に動作しますので、エンドユーザー側にとってもメリットはありますが、問題点としては、「主体の単一障害点」と「不透明性」が挙げられます。
従来の集中型アプリケーションは管理している主体を信用・信頼できることが前提で成り立っていると言えます。
DAppsの場合はブロックチェーンの分散型台帳技術により、ネットワーク全体に広がるサーバーとコミュニティにより共同的に管理していくことが特徴になります。
従来型のアプリはユーザーの個人情報データ(名前、誕生日、住所など)を使用したユーザーログインを必要としますが、Dappsはブロックチェーンから立ち上げ実行するため、ユーザーログインの際、個人情報を保持しないプライベートアドレス(ランダムな文字列)のみで起動が可能になります。
Dappsは、完全な検閲のないシステム内で、マーケットプレイス上の書い手と売り手のマッチング、ファイルの共有や保管、仮想通貨の維持、そしてスマートコントラクトを実行することができるため非常に重要な分野で将来性が期待されています。
DAppsを基盤としたサービス展開の例
DAppsが将来的に活用されると考えられている産業や分野です。
分散型の仮想通貨取引所
従来の集権型取引所の場合は秘密鍵を取引所に預けることになりますので取引所がハッキング被害などに遭ったら、秘密鍵に紐づく仮想通貨は奪われてしまうリスクがありますが、分散型取引所では、秘密鍵を取引所に預けることなく自分で管理することができますので、サードパーティリスクは回避することが出来ます。
ゲーム
DAppsはゲームとの相性が良いと言われています。
例えばですが、ある一定の確率で「当たり」が出るようなゲーム内でのガチャは、管理主体に意図的に操作されていないのか、本当にその確率で「当たり」が出るのかなどの不透明性が問題となりますので、DAppsでガチャを構築すれば、当選確率が改ざんされていないか誰でも確認することが出来ることになります。
予測市場(ギャンブル)
予測市場とは、簡単にいうとギャンブル市場のことになります。ある未来の出来事を予測し、お金を賭ける(ベットする)ことです。
DAppsでギャンブルを実現できれば、仲介・管理を行う主体が存在しなくても安全に実現できることが出来るようになり、透明性の高いギャンブルが可能です。(胴元と言われる主体なしで公平なギャンブルが成り立ちます)
デジタルID(身分証明)
ブロックチェーンに記録したデジタルIDがあらゆるサービスの基盤となる将来がくると言われています。
パブリックなブロックチェーンに記録したデータは改ざんすることが出来ないことと、誰でも閲覧することができますので、個人情報を第三者に渡すことなくさまざまなサービスを利用することが出来るようなDAppsの開発が進められているそうです。
分散型ストレージ
現状ではGoogleドライブ、Dropbox、iCloudなどのクラウド上にデータを保存することが多いです。クラウドストレージはそれぞれの会社が管理していますが、分散型ストレージはP2Pネットワーク上で分散的に管理することになります。
将来的に分散型ストレージはストレージのシェアリングサービスのように機能し始め世界中のストレージの50%を占めると言われている未使用ストレージを有効活用していくことが出来るとも期待されています。
著作権
記録されたデータの改ざんが不可能で誰でも書き込みと読み込みができるブロックチェーンの特徴に、DAppsに組み込むことで著作権保護のためにうまく機能すると考えられています。
例えばですが、「ある物をいつ誰が作った」ということを改ざん不可能で誰でも閲覧できる形でブロックチェーンに記録することができますので、第三者を介さずに効率的に著作権を保護することが可能になります。
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